日光 東照宮の歴史について！唐門・彫刻・五重塔の秘密！拝観料や割引についてご紹介！

～日光 東照宮の歴史について～

日光 東照宮は徳川家康の遺命によって造られました。

徳川家康を神として祀る。それは徳川家康が亡くなる2週間前に遺言を残したとされています。

亡くなった後は、久能山に納め、神として祀ってほしい。それから一周忌が過ぎたら日光山に小さな堂を建てそこに遺骸を移し葬ってほしい。その地の神になる。というようなことを残しこの東照宮は建てられたのです。

最初に造営された時のこの東照宮は簡素な作りだったのですが、それを三代目将軍の家光が2年かけて絢爛豪華に改築したそうです。

日光東照宮の唐門はどんな唐門？

唐門とは？
屋根に唐破風が付いている門のことです。唐門は実は誰でも利用できる門ではないんです。
唐門が使える人は”御目見え以上の幕臣や大名だけが使える”と決まっていました。

一般の人が利用するのは唐門ではなく、祈祷殿そばの出入り口を利用します。

日光東照宮の唐門は今でも大きな祭典や国賓相当の参拝者にしか開かないとしています。
唐門には昇龍と降龍の彫刻が施され、白と黒を基調とした門になっています。

屋根には恙(つつが)と呼ばれる唐獅子が破風中央に備え付けられ、屋根の両端には龍が備え付けられています。

これには意味があり、龍は昼を守護する霊獣で恙は夜を守護する霊獣という風になぞられています。

東照宮に彫刻されている”眠猫”と”三猿”

東照宮の唐門に施されている彫刻は611あるとされており、数多くの人物や動物が彫刻されています。

その中でも有名な彫刻は東回廊の眠猫や神厩舎の三猿がとても有名ですよね！

この眠猫は目を瞑って寝ているように見せかけているけれど、いつでもとびかかることができる姿勢なんです。家康を護るため、と言われているのともう一つ、この眠猫の裏側には雀が飛び回っている彫刻が施されています。

この眠猫は”猫も寝るほどの平和”という意味を表しているのだそう。

そして、三猿は「見ざる、言わざる、聞かざる」は人間の平和な一生の過ごし方を説いたものとされています。
親元を離れる前に世間の悪い事を見たり聞いたり、人を傷つけることを言ったりしてはいけない、大人になって世の中を切り抜く術という教育だとも言われています。

日光東照宮の五重塔の秘密とは？

日光東照宮の五重塔は重要文化財に指定されています。

この五重塔の高さは36メートル。建てられたのは1615年で1815年に落雷で一度焼失してしまいました。

しかし1818年に十代藩主の手によって再建されたのです。

五重塔には秘密があります。この塔を支えている心柱は実は宙ぶらりんなんだそう。

その理由は被せているだけの屋根の重石がわりにしているのと、地震が起こっても倒れないようにするためとされています。

心柱はどうやって屋根と繋がっているの？
心柱は屋根と鎖で繋がれていて吊り下げられているんだそう。
そうすることによって屋根は心柱の重さで密閉されるんです。そしてその密閉がとっても大事！
屋根をしっかり密閉することで木材の湿気や乾燥を少しでも軽減するようにと考えられてこのような設計になったのだそうです。

宙に浮かすことで地震に耐えれるようになるのはなぜ？
心柱を振り子のようにすることによって地震の揺れを逃すことができるんです。
実際に起こった東日本大震災の時もこの五重塔の損壊はなかったとされています。

そんなに昔から優れた耐震の技術があったんですね！
この免震機能はスカイツリーの設計にも生かされているそうですよ！

観光するなら！日光東照宮の拝観料は？割引なんてある？

日光東照宮の拝観料は、いくつかパターンがあります。

【日光東照宮の単独拝観券】

小学生・中学生　　450円
大人・高校生　　1,300円

35名以上の団体は
小学生・中学生　　405円
大人・高校生　　1,170円

と団体の場合は割引対象になり、小中学生を引率教員は生徒と同じ金額で拝観することができます。

その他セット料金や宝物館入館料・美術館入館料などがあります。

【東照宮拝観券と宝物館入館券のセット料金】

小学生・中学生　　770円
大人・高校生　　2,100円

35名以上の利用は
小学生・中学生　　725円
大人・高校生　　1,970円

【宝物館入館料】
小学生・中学生　　400円
大人・高校生　　1,000円

35名以上の利用は
小学生・中学生　　360円
大人・高校生　　　900円

【美術館入館料】
小学生・中学生　　400円
高校生　　　　　　600円
大人　　　　　　　800円

30名以上の利用は
小学生・中学生　　320円
高校生　　　　　　480円
大人　　　　　　　640円

となっています。

詳しくご覧になりたい方は、日光東照宮の公式ホームページをご覧ください。