水不足になると気になるダムの水位、東京都のダム貯水量は？生活に密着するダムをご紹介

水不足のダムの原因は雨量？それだけじゃない水不足の原因とは

2016年に25年ぶりに首都圏の貯水率が最低となり、深刻な水不足が心配されました。
一体その原因は何だったのでしょうか？

やっぱり雨が降らなかったから？そう思いますよね。
しかし水不足は冬の間から始まっていたようです。
実はダムの水は冬の雪も大きく関係していて、降雪量が多い年は雪解け水が多く、5月頃までダムへ水を運びます。
その反対に冬の雪が少ない年は4月中に雪解け水が途絶える事も。
降雪量が少なく、いつもよりも雪解け水がダムに溜まらなかったのに加え、5月の雨量も少なかったのが水不足の原因でした。

しかし5月以降の雨量が例年よりも多く、心配していた水不足が解消され、10％の取水制限も解除されました。

この取水制限とは？
水不足に悩まされた事のない地域では、耳慣れない言葉ですよね。
取水制限は、河川からの水を取り込む量を減らすという事です。
しかしまだ取水制限では、一般家庭の水の供給に影響はでません。節水への協力を求められる程度です。
給水制限になると
水道から勢いよく水が出てこなくなり、減圧されます。
さらに水不足になると断水が始まり、決まった時間のみしか水道から水が出なくなってしまいます。

今年は大丈夫？東京のダムの貯水量はどこで知る事が出来るのか

温暖化が問題になっている昨今。今年のダムの貯水量は足りているのか心配になりますね。
そんな時はネットを利用してパソコンやスマホで、今現在の貯水量を確認する事が出来ます。
東京都水道局のホームページからは水系別に貯水量を見る事も可能ですし、同時に貯水率、前日との増減も確認できます。
その他にも「水系別貯水量の推移」をクリックすると、貯水量が見やすくグラフで表示されます。各年の貯水が減る時期、最も貯水量が多くなる時期などを一目で見る事ができ、子供の学習や、夏休みや冬休みの自由研究の資料として使えるのではないでしょうか。また「安定して水源の確保」「水質管理」など水についての、気になる情報もコチラで確認できます。

利根川水系のダムは全部でいくつ？どの位の貯水量が？その中でも一番貯水量がある八木沢ダムの水位（貯水量）をご紹介

そもそも利根川水系って？
一級河川である利根川の本流と、その支流を合わせて利根川水系と呼びます。

利根川水系のダムは？
八木沢ダム、藤原ダム、奈良俣ダム、相俣ダム、薗原ダム、下久保ダム、草木ダム、渡良瀬遊水地の8ダムです。

この中で一番大きいダムが八木沢ダムで、総貯水容量は204,300,000 ｍ3、有効貯水容量は175,800,000 m3です。
その大きさから「関東の水瓶」と呼ばれ、東京都の重要な水源となります。

そんな八木沢ダムの水位も上で記した東京都水道局のホームページで確認できます。
また利根川水系8ダムすべてを合わせた貯水量や貯水容量、貯水率も表示されますので参考になさって下さい。

その他にも八木沢ダムの水位を画像でみられるサイトもあります。気になる方はご利用になってみては。

ダムの水位（貯水量）がどれ位だと、水不足と言われるか知ってますか？

平成28年10％の取水制限が出た時の八木沢ダムの貯水量は、7月上旬で20％台に。
また平成6年にも給水制限があり、その時は利根川水系全体のダム貯水量が20％台。
その他に平成8年にも、やはり20％台まで利根川水系全体のダム貯水量が落ち、給水制限が行われています。

降雨が見込めない場合や一定の貯水量を下回るかどうかで、水道局が判断し取水制限を行っていますので、一概に貯水量が何％とは言えませんが、気になる方はニュースなどで水不足が取り上げられるようになったら、ダムの水位がどの位なのか自分で確認してみるといいですね。
東京都以外の方も、自分の地域のダムの様子一度ご覧になってみては？
とってもいい勉強になりますよ！

地域に親しまれるダム「ダム湖百選」

私たちの水瓶となり発電にも一役かうダムですが、近年は地域にも親しまれるダム事業が行われています。
その政策の1つが「ダム湖百選」。
どの様に選ばれるかというと、所在する地方自治体首長からの推薦を受けたダム湖が選定されます。
そもそもダム湖とは？
ダムが川をせき止めるために出来る人工的な湖の事です。
ダム湖百選に選ばれる理由
指定されたダム湖は、国立公園などの自然がいっぱいのダム湖だったり、周辺に温泉施設などを整備し観光地化したダム湖だったり、様々な理由で選ばれています。
休日にダム周辺の散策、温泉に入ったり、キャンプを楽しんだりとダム湖を満喫するのもいいですね。
全国各地に65か所のダム湖がありますので、お近くのダム湖を探してみて下さい。